「貴婦人と一角獸展」・国立国際美術館(大阪)
2013年 08月 23日
タピスリーの最高傑作六枚が、フランスから初めて日本に来ました。フランス国外に出されたのは、1974年にアメリカのメトロポリタン美術館だけだったそうです。これは、「味覚」という作品です。これはホールに置かれている撮影用のレプリカです。盗み撮りではありませんからご安心を。5作品は、それぞれ「触覚」「味覚」「臭覚」「聴覚」「視覚」と五感のタイトルがついています。そして私が一番、心と目を奪われたのは、6作品目の「我が唯一の望み」です。アントワーヌ2世のル・ヴィストさんが注文主で、最初の妻のために作られたそうです。でもこの貴婦人のドレス!オーガンジーのように透けてる布を描いているのですが、それを紡織の技術でやってしまうなんて。。絵画でも凄いですが、縫い物です!透けるレースの布の表現には、動けなくなるほど釘付けです。1500年代の作品が、こんなに素晴らしく残されているなんて。。さすがは古いものを大切にするフランスですね。何度も戻っては作品に見入ってしまいました。紡織技術だけでなく、当時のアクセサリ
ーやファッションも素晴らしいです!